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【JT(じゃんく登山隊)】 カムイミンタラ~⛄雪の絶景トムラウシ山⛄ [日本百名山]

おこんにちは!とらのすけです。(*・`ω´・)ゞ
今回のお山は、「北海道の奥座敷」とされる
あの名峰トムラウシ山です!
数年前に大きな遭難事故があり
山を登らない人たちの間でも有名になってしまった
トムラウシ山。(´・ω・`)
今年のじゃんく登山隊の目標の一つでもありました。
ヒグマに遭遇しても対処できるのか?
天候の変わりやすい山だけど行けるのか?
先日初冠雪あったけど、凍ってないか?歩けるか?
雪かぶってルートの目印見落とさないか?
たくさん経験を積んだ健脚者向けのコース
最後まで歩けるのか?
不安はありますが、まぁまぁ。
「ダメだったら潔く引き返す」を前提に
突撃してまいりました。
とても楽しかったです。(`・ω・´)
■ Contents ■
1・トムラウシ山概要
2・主要コースと参考タイム
3・この山を登るにあたって 注意事項
4・トムラウシ短縮コース アクセス・駐車場情報
5・トムラウシ山 コースガイド
6・活動記録と感想
1・トムラウシ山概要
2・主要コースと参考タイム
3・この山を登るにあたって 注意事項
4・トムラウシ短縮コース アクセス・駐車場情報
5・トムラウシ山 コースガイド
6・活動記録と感想
トムラウシ山概要
トムラウシ山概要

参考・ヤマクエ/ヤマプラ
トムラウシ山(富村牛山、富良牛山)は、
北海道中央部・大雪山系南部にそびえる標高2,141 mのお山です。
日本百名山の一つで、アクセスとアプローチの困難さから
”大雪の奥座敷”と呼ばれています。
アイヌ語では『花の多いところ』『水垢が多いところ』という意味で、
地元では昔から「カムイミンタラ」(神々の遊ぶ庭)として崇められてきました。
春には咲き乱れる高山植物、秋には素晴らしい紅葉と、
手付かずの壮大な大自然が残る名峰です。

出展・登山初心者.com トムラウシ公園の紅葉
👉このコースの魅力はココ!
1・氷河期から生息しているナキウサギや天然記念物のエゾサンショウウオなど、珍しい動物の生息地
2・珍しい高山植物をたくさん見ることができる
3・変化に富んだ登山道、ロックガーデンや日本庭園、トムラウシ公園など、見どころがたくさん!
2・珍しい高山植物をたくさん見ることができる
3・変化に富んだ登山道、ロックガーデンや日本庭園、トムラウシ公園など、見どころがたくさん!
カムイミンタラの真実
上川アイヌの人々が「ヌタㇷ゚カムイシㇼ」または、
「ヌタㇷ゚カウㇱペ(広い湿地の上につくもの)」と呼んでいた
崇敬と畏敬の対象としていたのが大雪山です。
その中でも神秘的な山容や高山植物の大群落などは
「カムイミンタラ」と言われていました。
トムラウシ山もまた、そんな神様が遊ぶお庭の一つです。
カムイミンタラはアイヌ語で"カムイ・ミンタラ=神・庭"を意味します。
アイヌの人々の間ではヒグマは神の化身と考えられており、
カムイミンタラはヒグマの生息地のことを指します。
多くのヒグマたちが暮らす大雪山には、
神々の遊ぶ庭の言葉にぴったりな風景が広がっています。
主要コースと参考タイム
トムラウシ山へのアプローチは数日かけて縦走するか、
温泉側から12時間近くかけて日帰りするか
のどちらかになります。
どちらにのコースにしても北海道では
最難関・幌尻岳に比類すると云われるお山です。
健脚者向けのコースとなりますので、
脚力に自信のない方は他の山で経験を積んでから
挑戦されることをお勧めします。
トムラウシ短縮コース
提供・ヤマレコ/akko3
新得町観光協会さんによれば、
「アップダウンを繰り返す登山道で、とにかく奥深い山」
とのことです。
長い距離を歩きますが、コース上に避難小屋はありません。
基本日帰りが前提の上級者向けコースです。

上り:登山口(20分)→温泉コース分岐(70分)→カムイ天上(110分)
→コマドリ沢分岐(60分)→前トム平(148分・推定値)→トムラウシ山
下り:トムラウシ山(104分・推定値)→前トム平(35分)→コマドリ沢分岐(95分)
→カムイ天上(50分)→温泉コース分岐(15分)→登山口
参考・ヤマプラ
大雪山系縦走コース

提供・YAMAP
十勝岳・オプタテシケ山方面からの縦走コースと、
大雪山系・化雲岳方面からの縦走コースがあります。
大雪山系方面は天人渓からのコースや、
旭岳や黒岳ロープウェイから白雲岳を経て
化雲岳→トムラウシと縦走するコースなど、
ルートは多数にあります。
どのコースもテントもしくは小屋にて1泊以上が必要となり
こちらも体力のいるルートになります。
トムラウシ山を登るにあたって 注意事項
ヒグマ出没に要注意!
「カムイミンタラ=神々(ヒグマたち)の遊ぶ庭」と
アイヌの人々が崇めるだけあって、
トムラウシ山もまたヒグマが多く暮らしているお山の一つです。

単独行動をできるだけ避け、鈴等の鳴り物を必ず携帯し、ヒグマに自分の存在を示す。
食べ物等を捨てるとヒグマの餌となり、人を見つけると近寄るようになるため、
ごみ等は必ず持ち帰る。
早朝・夕暮れ・夜などはヒグマが活発に活動するので、
その時間帯の行動はできる限り避ける。
などなど、できる限り熊に遭遇しないよう
対策をとりましょう。
それでも万が一遭遇してしまったら…
1.走ってはいけません。
ヒグマとの距離が相当ある場合は、冷静に相手の行動を見ながら待避することが大切です。
2.ヒグマとの距離が接近している場合、驚いて大声を出したり物を投げつけるのは禁物です。
3.ヒグマと睨み合っている間に近づいてくる気配があるときは、
持ち物があればその場に置き、睨み合った姿勢で背を向けずに後退する。
また、追いかけられた場合は持ち物を次から次に投げ与えながら逃げましょう。
4.一度ヒグマに奪われた物はヒグマの所有物です。
取返す行動はヒグマの反撃に遭い自殺行為です。
⇒福岡大学ワンダーフォーゲル部ヒグマ事件
5.仔熊の付近には必ず親熊が居るので警戒が必要です。
仔熊を驚かしてはいけません。
6.ヒグマが立ち去ったからといって、現場に長く留まることはいけません。
安全と思われる地点まで、冷静に十分警戒しながら行動することが必要です。
7.何事もなく下山しても、後の登山者に重要な情報となりますので、
最寄りの警察署・森林管理署・自然保護官事務所などに、その時の状況を連絡してください。
大雪山国立公園連絡協議会
◎短縮コース登山口駐車場もヒグマが出没して危険です。
車中泊する場合は「国民宿舎 トムラウシ温泉東大雪荘」さんの
第二駐車場を利用されることをお勧めします。
(お手洗い完備・登山口まで車で約30~40分。)
判断のご参考までに。
茂みをガサガサやる時、鹿の場合は動きが素早いので
ガサガサの音も素早くなるそうです。
逆にヒグマの場合は、基本はゆっくり動くので
ガサガサする音もゆっくりな音なのだそうです。
水場の水は要煮沸
北海道の山には、エキノコックスという寄生虫をもっているキタキツネが多く生息しており、
水場の水は煮沸してからの使用が必須となっています。
水を多く持っていくか、煮沸やウイルスを除去するための道具を必ず持参しましょう。
気象条件に要注意!
「北海道の2000m級の山は、本州の3000m級の山に匹敵する気象条件である」
とはよく言いますが、
トムラウシ山の 夏場の最も天気が良く気温の高い8月でも最高気温は13度ほど。
冬場にはマイナス20度以下まで下がります。
山小屋や避難小屋などの設備も少なく、
加えて天候が崩れると夏でも体感温度が氷点下まで下がることがあり、
これによる気象遭難事故もたびたび起きています。
⇒2009年トムラウシ山遭難事故概要
⇒★2,000m級道内山岳の特性
体力と時間に気を付ける
トムラウシ温泉からの正規ルートで、片道約12km。短縮登山口からでは約9.2km。
健脚度によりますが、登り6時間、下り5時間程度を想定すべきかと思います。
余裕を持つために、可能な限り早い時間から登山開始しましょう。
(登り6時間以上要した人は下りも6時間以上要します。)
※4時に登山開始して、登りに7時間要し、1時間休憩して、
下山に8時間かかり、午後8時に下山した人もいます。
(7時間要する人は、登りでエネルギーを使い果たしています。)
北海道の山は秋になると5時にはもう真っ暗です。
使わないに越したことはないですが、ヘッドライトは必ず持参しましょう。
トムラウシ短縮コース アクセス・駐車場情報
国民宿舎 トムラウシ温泉東大雪荘まで
・札幌からは道東自動車道経由で3時間30分ほど
・JR新得駅からは約55㎞
・電車利用の場合は新得駅から夏季のみトムラウシ温泉線(拓殖バス)が運行。
拓殖バスが運行されない期間は、東大雪荘宿泊者限定で無料送迎バスが出ています。
・トムラウシ温泉まではタクシー利用も可。
(新得ハイヤー ℡0156-64-5155 小型車で約17,000円)
東大雪荘から短縮コース登山口までは車で約20分程度(約8㎞)
林道の先にあります。
Googlemapでは表示されない林道を走りますので、
ナビ等使用される場合はご注意ください。
東大雪層では短縮コース登山口への送迎はしていません。
タクシーも行かないので、マイカー・レンタカー以外の登山者は
トムラウシ温泉登山口からの登山となります。
駐車場情報

住所:北海道上川郡新得町トムラウシ
駐車台数:約30台
料金:無料
その他:水場なし トイレあり

トイレは立派なバイオトイレです。
あと駐車場周辺、クマさん確実にいます。
朝からガサゴソバキバキやっていました。ʕ •ᴥ• ʔ
くれぐれもお気をつけください。

※クリックで拡大
おトイレ前には安全マップと
各社携帯電話の通話可能エリアマップがありました。
万が一の為、こちらも確認してから登られると良いと思います。

トムラウシ山 コースガイド
✔登山道をcheck!

看板やら入林届boxやら、なんやかんやおいてあるので
登山道への入り口はわかりやすいです。
ちなみに熊さんがゴソゴソしていたのとは反対側。
(´▽`) ホッ
登山口からコマドリ沢分岐までは
ぬかるんだ泥道が続きます。
最近木道を設置してくれたらしく、
ある程度は快適に歩けます。
ありがたや…!
登山道にはどろんこ対策として、雪解け水を流す側溝?
みたいなものも掘られていました。
笹もしっかり刈ってあって一見すると道のようなので、、
間違えないよう注意が必要です。
まぁ間違えるのって自分くらいでしょうが。(´・ω・`)

1時間程歩くと「カムイ天上」へ到着。
望岳台みたいな場所らしいですが、
草木に覆われていて残念ながら展望はありません。
こんな場所がどうして「カムイ天上」というのか、
まったくの謎です。(´・ω・`)
一応木のベンチが置いてあり、
小休止できる感じにはなっています。

カムイ天上から少し進むと目指すトムラウシ山の姿が見えてきます。
結構遠いですね。(´・ω・`)

これはもうお約束。
美瑛で見たときは泣きそうになりましたが
今回は慌てず観察。(`・ω・´)
でかいですが、フレッシュではない…。
数日前のもののようです。
駐車場でのゴソゴソ音もありますし、
この先はちょっと見通しが悪くなるので
一応ここからは鈴に加えて笛を吹きながら歩きます。

左から美瑛富士 美瑛岳 十勝岳(雪)
熊フンの後の絶景十勝岳連峰。
粉砂糖かかったみたいでとても美しい…。
トムラウシに行ってからというもの
すっかり雪山の魅力に取りつかれてしまいました。
(´・ω・`)

一度ガッツリ下った後、カムイサンケナイ川からコマドリ沢分岐へ。
コースだけ見るとここで大体半分くらい。
基本は枯れ沢ですが、雪渓のある時期だけここで水を補給することができます。
ただし、要煮沸、もしくは浄水器が必須です!

沢沿いにガレ場の急登を進みます。
前トム平まで標高差は290m。
活動記録と感想

【活動データ】
時間:10時間47分(行動時間:10時間1分 休憩時間:45分)
距離:18.8km
累積標高:上り1,575m 下り1,570
消費㌍:2,967㎉(寅)
水:700ml(寅)
ロープ場や鎖場こそないですが、
全てが凝縮されたボリューム満点の
素晴らしいお山でした。
自分の中ではもう圧倒的に大好きなお山1位です。(*´ω`*)
本当は紅葉とセットで・・・と考えていましたが
雪のトムラウシも絶景で、かえってこれで良かったな、、
と思っています。
幸いなことに、山ではヒグマには遭遇しませんでした。
下りで、物凄い勢いで笹をガサゴソさせながら
何かが追いかけてきたので
めっちゃビビりましたが、
ぬかるみを避けて体を半分笹薮に突っ込んだ
後続の登山者さんでした。(*ノωノ)
ヒグマにはトムラウシ温泉入浴後、鹿追へ向かう道で
遭遇しました。
かなりでかかった!
((((;゚Д゚)))))))
車の中でホッと一安心。
いろんな意味で忘れられることのない山行となりました。
今度は正規ルートリベンジで!
花か紅葉の季節に行きたいと思います。(*´ω`*)
それではみなさま、お付き合いありがとうございました!
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